南フランスで家を建てました

異国の地で家を建てるまでのあれやこれやを綴ります。

1.土地探しの条件

条件こんにちは。

南仏在住のマダム野武士です。

 

前々回は「なぜ」フランスで家を建てたいのかというお話でしたが、今回は「どんな」家を建てたいのかということについて土地探しの観点からお話していきたいと思います。

 

1.エリア(地域)

土地について条件を絞る上で最重要なポイントになるのが「どのエリア(地域)」に住むのかということだと思います。我々夫婦がそれぞれ勤務している主要都市では土地の価格が高騰し、予算的に全く手の届かない土地ばかりで、そもそも更地が売り出されることがほとんど無かったので主要都市から半径20km前後の村を念頭に探すことにしました。

そしてエリアを選択する上で大事な点が公共交通機関の有無でした。我が家は主人は車を運転しますが、私はペーパードライバーなので、公共交通機関を利用できる地域であることが私にとって妥協できないポイントでした。(将来的には私も車を運転する必要が出てくると思います...)

→現実は公共交通機関のバスが自宅から徒歩圏内にあるものの、街中のアパートに住んでいた時よりは遥かにバスの本数が減り、乗り遅れると次のバスを1時間以上待つ場合もあるので、移動の制約は増えました。ただ、こちらのバスは2023年12月より市民が無料で利用できるようになったのでその点は助かっています。

 

2.職場からの距離

次に職場からの距離となると主人は車通勤のため片道小1時間以内、私はバス通勤のため片道1時間強を限度として探すことにしました。一般的にフランスは車社会なので、朝夕の通勤時間はほぼ確実に渋滞が発生します。ですので、職場からの家までの距離を考える際にはこの渋滞も考慮にいれる必要がありました。

→現実は双方の希望通り、想定の時間内に収まっています。今後テレワークが増えるとこの点を加味することもなくなりそうです。

 

3.静かな環境と利便性

そして3点目としては、静かな場所でありながらスーパーや薬局など日常生活必需品は徒歩で買い出しにいけることを理想の1つに挙げました。街中を走る主要道路からは脇に逸れた道沿いの土地であること、そして周囲が騒がしい環境でないことを確認した上で、最寄りのスーパー・薬局・郵便局・銀行・パン屋などの立地を見ながら土地探しをしました。

→現実として、運よく条件に合う土地に巡り合うことができました。銀行は近くにないので街に出勤するときに利用するようにしています。またローカルなパン屋さんも引っ越す前に閉店してしまったのですが、徒歩圏内にチェーン店のパン屋さんがあるのでそちらを利用しています。

 

4.土地の広さ

老後や掃除のしやすさを考えて家は平屋にしようと判断しました。そうなると100㎡ほどの床面積が必要になると試算しました。また庭も欲しかったので、建蔽率なども加味した上で500㎡ほどの土地を探すことにしました。

→郊外だと500㎡ほどの土地はたくさん売り出されていました。ただほとんどが分譲地でした。我々も分譲地の一区画を購入しました。

 

5.日当たり

南仏の素晴らしいところはやはりなんといっても太陽が燦燦と輝き、1年中ほぼ天気が良い地中海気候であることということで太陽の恩恵を受けるべく、南が開けた日当たりの良い土地を探しました。こちらでは南向きにテラスプールを設置する住宅が多いです。

→日差しが十分に届く南に開けた土地に出会うことができました。

 

6.建売住宅か否か

前回のブログ内でも少しお話させて頂いたように日本建築の要素を取り入れた家にしたかったので(和室、浴槽とシャワーが分かれた風呂場など)、住宅メーカーを通さずに建築できる土地( libre d'architecte)を探す必要がありました。日本でも大手ハウスメーカー分譲住宅を購入するケースがあると思いますが、フランスでも大手ハウスメーカーMaison PhénixMaisonClair等)が分譲地に建売住宅を建てる分譲住宅が多く散見されます。ですので、自由にお家を設計したい場合は売り出されている土地がlibre d'architecteであるかを確認する必要があります。

→時間はかかりましたが、ハウスメーカーを通さずに建築できる土地を見つけることができました。

 

以上、本日は土地探しの条件についてお話させて頂きました。

次回は銀行の住宅ローンについてお話させて頂きます!