南フランスで家を建てました

異国の地で家を建てるまでのあれやこれやを綴ります。

3.土地探しの旅

こんにちは。

南仏在住のマダム野武士です。

 

前回は住宅ローンの審査についてお話しましたが、今回は土地探しについてお話していきたいと思います。住宅ローンの審査の雲行きが怪しい件につきましては、改めて別の機会にじっくりお話させてください...

 

さて、土地探しですが、結論から申し上げますと私達は5件目にして理想の土地を見つけるに至りました。前々回の記事、「1.土地探しの条件 - 南フランスで家を建てました」でも記載した通り、エリアとしては都心部から半径20km圏内と定め、その中でも公共交通機関が利用できる3つの村に絞って土地を探しました。

 

1.斜めに傾いた土地

始めに訪れた物件は、都心部から12kmと比較的近く、かつ主人の職場にも近い場所にある村でした。ただ私にとってネックだったのが、その村の近くまではバスが通っていたのですが、そのバスの終点から村の住宅エリアまでは4kmほどあり、自転車か車でバス停まで行く必要がありました。

また、土地の広さは申し分なかったのですが、土地が斜めに傾いており、盛り土で平らにするのはかなりお金がかかるような印象でした。周辺環境としてはとても静かな住宅地でした。

斜めの土地

 

2.地主さんの一角の土地

次に訪れた土地は都心部から18kmと、先ほどの土地よりは少し遠くはなりますが20km圏内には収まるので見に行くことになりました。こちらの村にはバスが通っており、内見した土地から徒歩5分のところにバス停がありました。ただ、こちらは都市バスではなく、県が管轄しているバスのため市民が無料で乗れるバスではありませんでした。(補足:2023年12月から都市とその郊外の村の住民は都市バスに無料で乗車できるようになりました。)

土地の広さは申し分なく、既に水道と電気の配線工事も済んでいたため、土地を購入してすぐに工事に取り掛かれるように整備されていたのは好条件でした。その一方で、隣に住む地主さんの土地の一角(もともとはプールがあったようです)のため、地主さんの家との物理的な距離が近く、境界線の柵のすぐ向こう側に人の気配を感じるような距離感でした。また、幹線道路に面した土地であったため、車の往来が激しく少し騒がしい印象でした。

 

地主さんの一角にある土地

この後も別の村に赴き、いくつかの土地を拝見しましたが、車の往来の騒音であったり、公共交通機関の便の悪さであったり、日当たりの問題であったりと、すべての条件を満たす土地には出会えないもんだなと、つくづく土地探しの難しさに私は半ば意気消沈していました。そんな中、諦めずに毎日ネットで情報を探していた夫が理想の条件に合いそうな土地を目にして、すぐに不動産屋にアポを入れて見に行ってくれました。そして帰宅するなり満面の笑みで理想の土地が見つかったとの報告を受け、その週末に私も一緒に土地を見に行かせてもらいました。

その土地を紹介する不動産屋さんが個人事業主の方だったので、土曜日にも土地の現地確認に付き合ってくださり、計3回(平日の朝・平日の夕方・週末の日中)足を運んで見学させて頂きました。都心部からは18km、どの時間帯もどの曜日も静かで、かつ都市バスのバス停からも近く、日当たりも申し分なかったので、ついに我々の理想の土地が見つかりました!

 

次回に続きます。