皆さん、こんにちは。
南仏在住のマダム野武士です。
前回より少し間が空いてしまいましたが、今回は市役所(町役場)への建築確認申請についてお話させて頂きます。以前の記事と重複するところもあります。ご承知おきください。
日本でも家を建築する前にその建物が建築基準法等の法令に基づいた内容であるかという建築確認をする必要があると思います。この建築確認は管轄する自治体が行うことが多いかと思います。
フランスも同様に着工する前に自治体に建築確認申請( La déclaration d’achèvement des travaux (DAACT))を届け出る必要があり、申請してから建築確認通知証もしくは建築確認済証が発行されるまでに平均で2か月ほどかかります。夏休みなどの長期休暇に入るとその期間は自治体の機能がストップするので、さらにプラスで1か月ほどかかる場合が多いです。
ちなみに竣工後には同じく自治体に完了審査を申請して、後日実際に職員の方が家に来られます。訪問時(la visite de contrôle de conformité) には法令・条例を満たした建築になっているかの検査が行われ、問題がなければ検査済証が発行されます。
建築確認申請書(DAACT)は下記のホームページからダウンロードできます。
申請書には住居に関する専門的な内容を記載する必要があるので、日本でも大抵の場合、建設を担当されている施工業者の方が申請書の記入をしてくださると思いますが、フランスでも同様で施工業者の方に記入していただくことが多いです。私達も建築家の方に記入をお願いし、内容を確認した上で書類に署名しました。自治体への申請書の提出も建築家の方が担当してくださいました。
申請後、3ヵ月後に建築確認通知証(Autorisation de permis de construire maison individuelle)が郵送で自治体から届きました。私達の場合は、土地の区画整備に時間がかかってしまったため、結果として建築許可が下りるまでに3か月かかってしまいました。
その後、実際に着工したのは建築確認通知証が下りた4ヵ月後だったのですが、着工すると同時に自治体に今度は着工申請書(Déclaration d'ouverture de chantier)を提出する必要がありました。こちらの書類は主人か私のどちらか一方のみの署名でよかったため、主人が署名して提出しました。その後、自治体から署名入りの着工申請確認書を受け取り、工事を進めていった流れになります。
以上、本日は着工前・着工後に自治体に提出する書類についてお話させて頂きました。