南フランスで家を建てました

異国の地で家を建てるまでのあれやこれやを綴ります。

9.分譲地の区画整備

皆さん、こんにちは。

南仏在住のマダム野武士です。

 

今年は南仏は暑くなるのが例年より遅く、去年よりもはるかにたくさん雨が降っていて、日本の梅雨を疑似体験しているかのような気候が続いています。(例年だと3~4月に雨が降り、5月以降は夏日になることが多いですが、今年は6月に入っても雨が降る日がちらほらあります。)

 

さて、前回は建築家(工務店)との本契約について記載しました。今回は、家を建てる分譲地の区画整備について書いていきたいと思います。

 

そもそも「分譲地」とは広い土地を区画整理して、住宅用として小分けに販売している土地のことを指すようです。分譲地にも元々宅地用として整備されていた宅地分譲と、宅地でなかった土地を造成して区分けされた開発分譲地があり、我々が購入した分譲地は元々は広大な私庭として使われていたので一応、宅地分譲に分類されるのではと思います。

(参考:分譲地とは。メリットやデメリット、購入時に知っておきたい注意点 | 家選びネット)

 

また、以前の記事でも少し触れましたが、分譲地に家を建てる際には、土地と家がセットで販売されている建売住宅と自分たちで自由に江法・間取り・設備などを決めることのできる注文住宅の2つに分けられますが、我々は注文住宅を選択しました。

 

さて話が脱線してしまいましたが、我々の購入した分譲地は土地を4つに区分けされた内の1つで、土地の売買契約をした際にはまだ区画整理が終わっていない段階でした。売主側が買主側に土地を引き渡すまでにしなければならない区画整備としましては、

1.区画の境界線を明確に提示すること

2.共用スペースの整備(ゲスト用の駐車場・ゴミ置き場・郵便受けの設置)

3.共用スペースまでの電線・水道インフラの取り込み

4.共用スペースにおける貯水槽の設置

が挙げられていました。

 

一方、買主側で着工するまでにしなければならなかったことは

1.工事をするのに必要な仮の電線を設置(Coffret compteur de chantier)

2.建設業許可証のパネルの掲示

3.土地の整地(草木の伐採・撤去)

でした。

 

1のCoffret compteur de chantierはフランス版のメルカリともいえるBon coinで中古の物を購入しました。

coffret compteur de chantier

2のパネル(panneau permis de construire)はDIYショップ(Brico DépôtやLeloy Merlin等)で無料配布されているので、そちらをもらってきて自分たちで書きました。

 

panneau permis de construire

3の土地の整地については丸3日ほどかけて、主人のご家族や友人にも手伝ってもらいながら、ひたすら草木の伐採をしました。手動ののこぎりや園芸用ハサミを使って3mくらいある木を3本伐採し、残りの小さな木々も切っていきました。この伐採した3本の木は後に業者の方がブルドーザーを使って根っこから抜いてくださり、後に庭となる場所に移植しました。町の建築条例で、土地を購入した時に残っていた木々と同じ本数の木々を土地内に植え替える必要があったので移植しました。これは必ずしも同じ木である必要ではなく、新たに別の種類の苗木を植えることでも認められるようです。

また伐採した木々は軽トラに積んで町のごみ処理場に持っていきました。3往復ほどしてようやく伐採した木々を全て運び出すことができました。

伐採前

伐採後

概ね土地の整備ができた旨を建築家の方に連絡し、翌週に基礎工事の業者の方がいらっしゃって3本の木を根っこからブルドーザーで引っこ抜き、庭となる部分に移植してくださいました。残念ながら、この年は雨が全然降らず、水不足が影響し、移植した3本の木は枯れてしまいました。ですので現在は別の木を植樹する手配を整えている最中です。

 

長くなりましたが、本日はここまで。