南フランスで家を建てました

異国の地で家を建てるまでのあれやこれやを綴ります。

11.間取りの決定

皆さん、こんにちは。

南仏在住のマダム野武士です。

 

前回は土地整備完了の許認可についてお話しましたが、今回は内容をガラッと変えて家の間取りについてお話したいと思います。

 

間取りについては、かねてから書き連ねていますように和室の確保が我々の最重要項目でした。可能であれば8畳、難しそうであれば6畳の和室が欲しいということで色々と検討しました結果、6畳+床の間・飾り棚という結果に落ち着きました。

フランスでも畳を購入することができるのですが、最大100cm×200cmとして5cmずつ幅と長さをカスタマイズして注文することができます。例えば京間に近い大きさの畳を注文するなら95cm×190cmという風に5cm刻みでオーダーできます。日本にオーダーをかけて年に2回まとめて輸入されるとのことで、発注から納品までに5ヵ月ほどかかります。ちなみに畳のヘリは黒の一色です。値段は1枚140€程度です。

 

このようにして和室の大きさが決まったら、次は和室の配置ですが、北床(南向きの床の間)にしたかったのと、和室から縁側に出られるようにしたかったので、必然的に和室の位置が決まりました。

 

次に玄関の位置も比較的早く決まりました。分譲地の一区画であることからお隣さんとの境界線側にできるだけ窓のない部屋を配置するとなると、ガレージが真っ先に候補に挙がってきます。そこでガレージの位置が決まると、自ずと玄関の位置も決まってくるという流れでどんどん決定していきました。

 

次にリビングは南側でテラスと地続きになった造りが良いと考えていたので、こちらもあっという間に配置が決まりました。そしてリビングに繋がるキッチンですが、フランスはご家庭で料理をされる方が多く、中でもオーブンを使う料理が多いです。そのことからある程度の大きさのキッチンの確保が必要になってきます。ちなみに電子レンジを持っていないというご家庭は散見されます。

一軒家の場合ですとカウンターキッチン(対面キッチン)のようなキッチンとリビングの間にカウンターのような作業台が設けられているお家も多く、フランス語ではそのようなカウンターをilotといいます。作業台のことはplan de travailといいます。我が家もカウンターを設け、そこで料理の準備をしたり、パソコンなどを置いて作業する場としても使っています。

リビングと地続きのキッチンの大きさ・配置が決まったところで、残りは寝室・風呂場・トイレです。寝室で過ごす時間は夜眠るときだけなので、採光などは気にせず、お隣さんの声なども気にならない静かな空間を保てる配置にしました。

風呂場・トイレは別にしたかったので、トイレは必要最低限の大きさにして頂き、お風呂場は浴槽とシャワーのスペースを別にとりたかったので、その分洗面台を小さくして頂きました。フランスではトイレに手洗い用の小さな洗面台が付いていることは珍しいのですが、日本人としてはどうしても必要だと感じていたので、小さな洗面台を取り付けられるスペースを確保して頂きました。余談ですが、後に工事の段階でなぜトイレの横に風呂場(洗面台付)があるのにトイレにも手洗い場をつけるのか工事の方に不思議がられました。

またお風呂場に関しては浴槽の上にシャワーがついているのがフランスではスタンダードですが、ゆっくり湯船につかりたかったので、シャワーのスペースと湯船は分けて頂きました。こちらもフランスでは珍しいようで、始めはなぜスペースを分ける必要があるのか、その分のスペースを洗面台を2つ設けるなどして活用した方が良いと言われたのですが、この点は譲れなかったので希望通りシャワーと浴槽を分けて頂きました。

洗濯機はフランスではお風呂場もしくはキッチンに備え付けられていることが多いですが、我が家はお風呂場の脱衣所に設けました。

 

以上、本日は間取りについてお話しました。