南フランスで家を建てました

異国の地で家を建てるまでのあれやこれやを綴ります。

4.建築家探し

こんにちは。

南仏在住のマダム野武士です。

 

前回の記事では土地探しについてお話させて頂きましたが、今回は建築家探しについてお話させて頂きます。

 

土地を本格的に探し始めて2か月ほど経ち、5件目の見学にして理想の土地を見つけることができました。前々回も少しお話しましたように私達が探していた土地は、ハウスメーカーを通さずに自由に建築できる「建築条件なしの土地un terrain libre d'architecte)」でしたので、住宅設計並びに施工期間の監督をしてくださる建築家の方を探す必要がありました。ちなみに私たちは4つに分譲された内の1区画を購入したのですが、他の分譲地を購入された方々とほぼ同時に工事が始まりました。そこで、どのように建築を進められたのか話を伺うと、

1.Aさんは住宅設計のみ建築家に依頼し、それ以後の施工はハウスメーカーに依頼2.Bさんは住宅設計から竣工まで全て大手ハウスメーカーに依頼

3.Cさんは大工さんなので住宅設計を知り合いに依頼、自分で施工

三者三様でした。

私達は住宅設計から竣工まで一貫してお一人の建築家の方にお任せすることにしました。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるかと思いますが、我々の場合、和風の要素を取り入れた住宅にしたいというこだわりの点があったため、細かな要望を伝えることのできる方法を選択しました。また、大手ハウスメーカーに施工を依頼した場合、契約した段階で竣工日の期限が設けられ、その期日を過ぎてしまうとハウスメーカー側にペナルティがかかるようで、何としてでも竣工日に間に合うように場合によっては突貫工事になるという噂も聞いていたので、結論として個人設計事務所の建築家の方にお任せすることになりました。(お察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、つまり我々の契約には大まかなスケジュールはあるものの竣工期日がないので、引っ越して2か月経つ現在でも工事が終わっていないところがいくつもあります。今日も電気配線工の方が朝から来られて色々と修正してくださっています。)

 

ここまで読まれた方は、それではBさんの大手ハウスメーカーに設計から竣工までを依頼されたケースが一番最短で家の引き渡しになるのではと思われたかもしれませんが、結局蓋を開けてみると我々が一番先に工事を終えて(住める状態までの工事を終えて)、分譲地に引っ越すことになりました。Bさん曰く、これはハウスメーカーならではの特徴なのですが、ハウスメーカーが受け持つ工事がそのエリアで同時に平行して何件も発生するため、職人の方を集めるのに時間がかかり、着工するのが一番遅かったことが原因だとのことでした。たしかに着工してから竣工までの日数だとBさん宅が一番短かったように思います。

 

話がだいぶ脇に逸れてしまいましたが、我々は「houzz」というサイトで建築家の方を探し、実際に設計事務所を訪れてお話を伺い、いくつかの施工事例を見せて頂いた上で、予算や施工の流れなどを伺い、簡単な設計プランを提示して頂いた上で最終的にお願いすることを決めました。

www.houzz.fr

その方の設計事務所は当時住んでいたアパートメントから車で10分くらいの距離でした。契約後は打ち合わせで何度も設計事務所を訪れることになりますが、この距離感はとても助かったと今になって実感しています。もし読者の中で家を建てることを検討されている方がいらっしゃれば、設計事務所ハウスメーカーさんとは打ち合わせを何度もすることになるということを念頭に置いて、依頼先を決められると良いのではと思います。

 

以上、本日は建築家探しについてお話させて頂きました。